武井武雄刊本作品原画展 イルフ童画館

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珠玉の「本の宝石」、刊本作品の原画が並ぶ展示室

岡谷市のイルフ童画館は1日から、武井武雄刊本作品原画展を開く。武井が生涯をかけて創り上げた「本の宝石」と呼ばれる刊本作品の原画を、本作りに取り入れた手法から「工芸・民芸」「産業技術」などのテーマに分けて紹介。原画と共に、刊本作品と制作ノート、金型、試作品などの資料を展示する。10月22日まで。

童画、版画と並んで武井芸術の真骨頂だった刊本作品は1935年に第1作の「十二支絵本」を頒本し、生涯に139作品を制作した。紙の素材から表現様式、絵画、物語作り、活字の選択まで1冊の本のすべてを自己責任で完遂した作品は、本そのものが芸術作品として高く評価されている。1作品限定300冊が制作され、「親類」と呼ばれた会員に頒本された。

今回の原画展では、「笛を吹く城」「ストロ王」[人生切手」「卵から卵」「さもいや伝」「RomとRam」「雄鶏ルコック」など11作品の原画135点を展示。「表現・印刷手法に見合った原画を描いている」(同館)という寄木細工、ゴブラン織り、麦わら細工、型染、甲州印伝、エンボス、レリーフ印刷など、139作ですべて異なる表現・印刷手法の一端を解説している。

原画と共に刊本作品と、制作の意図を探るための制作ノートや試作品、見本などの資料も展示。制作ノートからは、1作1作に全力を傾けて最高の作品を作ろうとした武井の芸術家としてのこだわりが伝わってくる。

同館では「武井の偉業に改めて触れ、絵画としても高い芸術性を持つ作品を楽しんでほしい」と話している。

同時開催は企画展「ナカムラジュンコ展/ポール・コックス展」。入館料は一般500円。開館時間は午前10時~午後7時。水曜休館。

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