2018年9月2日付

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SFの世界の話だと思っていたことが現実化する昨今。今度は「空飛ぶ車」である。次世代の物流・移動手段として期待されている。2020年代の実用化を目指して官民の協議会の初会合が東京で開かれた。技術の進歩には改めて驚かされる▼映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985年)のクライマックス。タイムマシンに改造された車が未来から戻ってくると、飛べるようになっていた。どのような仕組みかはともかく、未来を象徴するエピソードとして描かれ、空想の域を出るものではなかった▼空飛ぶ車は電動で自動運転、垂直離着陸できることなどが特徴とされ、航空機とドローン(小型無人機)の中間に位置付けられる。先の協議会の会場に展示されたイメージ模型は車というよりドローンに近い印象を受けた。そんな車がいつか自由に空を飛び交う日が来るのだろうか▼一方、スイス・ジュネーブでは、いわゆる「殺人ロボット」の規制に関する国連の会議が開かれた。人間を介せずに殺傷能力を行使する自律型兵器のことで、専門家らは使用を禁止するよう呼び掛けている。こちらもSFの世界だけの話ではなくなってきているようだ▼空飛ぶ車だって爆撃機になりかねないと考えるのは杞憂だろうか。実際に無人機がテロリストなどへの攻撃に使われているとも伝えられる。科学技術には負の側面があることを忘れてはならない。

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