黒田好造の建築学ぶ 伊那市創造館フォーラム

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伊那市創造館は21日、建築フォーラム「信州のモダン建築を語ろう」を同館で開いた。大正末期から昭和初期に同館(旧上伊那図書館)など数々の公共建築や大型建築物を設計し、信州における鉄筋コンクリートの開祖と呼ばれた建築家の黒田好造(1893~1950)に関わる調査結果を報告。県内のモダン建築について語るトークセッションもあった。

6年前の同館開館以来、ほぼ毎年開くフォーラムで5回目。学びながら、近代建築への親しみを深めている。

黒田は県職員を経て独立し、長野市の六十三銀行(現八十二銀行)、上諏訪町役場、飯田市の追手町小学校などを手掛けた。

今回は捧剛太館長が、黒田が残した建築物を写真や当時の文献、家族の証言などを交えながら解説。内部の丸い柱などモダンな装飾デザインにも触れた。

当時の著名な建築家で片倉館などを設計した森山松之助の影響も受けていたのではと指摘。「後半は戦争によって思うように作品がつくれなかったが、輝かしい実績を信州に住むものとして忘れないようにしたい」と話した。

トークセッションでは戦前文化愛好家の山崎芳枝さん=上田市=がお薦めの県内モダン建築を紹介。写真で細部まで説明し、森山松之助研究の第一人者で近代建築史研究者の古田智久さん=横浜市=や捧館長と語り合った。

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