2018年09月06日付

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台風は古くから「野分」と呼ばれて恐れられた。「二百十日」のちょうど今頃吹く、野の草木を倒すような強い風を指すという。強い勢力を持った台風21号が去ったきのうの朝、通勤途中に倒木や折れた樹木の枝などをあちこちで見かけた。台風の異名通りの怖さが身に染みた▼県内では倒木による通行止めやJRの列車、空の便の運休などが相次いだ。飯田市や木曽地方では住民に避難勧告が出た。吹き続ける強風と雨に不安な夜を過ごした方々も多かったろう。身近なところでは、小中高校の休校や授業短縮もあった▼台風の直撃を受けた関西地方の被害は深刻である。突風などによる死傷者が各地に出たほか、高潮で関西空港(大阪)が浸水し、連絡橋には強風で流された大型船が衝突。空の玄関口はひと晩、陸の孤島になった。大規模な停電もあって市民生活への影響は大きい▼振り返れば、自然災害が相次ぐ年である。1月の草津白根山の噴火に始まり、4月の島根県西部地震、6月の大阪府北部地震。7月には死者200人余を出す西日本豪雨が起きた。次は何かと身構えたくもなる▼そんな折、地区の回覧で防災調査が回ってきた。非常持出袋はあるか。避難方法は?。答えるうちに対策は何もできていないのに気づいた。災害、特に襲来が予想できる台風は、備えで被害がある程度抑えられる。防災の大切さを改めて思う台風シーズンである。

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