神宮寺と仏法寺の関係は 諏訪市博物館講演会

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諏訪市博物館友の会は21日、講演会「諏訪上社神宮寺と仏法寺のつながり」を同館で開いた。同市四賀の仏法紹隆寺が所蔵する「諏訪大明神本地仏 普賢菩薩騎象像」が、廃仏毀釈により当時の諏訪神社上社そばにあった旧神宮寺普賢堂から移管された経緯や、解体修理から明らかになったことなどを専門家らが講演。歴史愛好者や住民ら約70人が聴講した。

諏訪市文化財審議会委員長で仏法寺研究に長年関わる松下芳敍さんが、諏訪の神仏分離や神宮寺本尊だった普賢菩薩移転の経緯を話した。仏法寺副住職の岩崎宥全さんは仏法寺と神宮寺の関係、菩薩修復で発見したことなど、研究の一端を紹介した。

岩崎さんは、「神宮寺と仏法寺の開山はほぼ同時期。仏法寺は神宮寺の僧侶が学ぶ談林所で、諏訪唯一の学問の道場だった」とした。修復時に発見した書き付けには、『信州すわ本尊也』とあり「本地仏(神の本来の姿の仏)としての確証が得られた」と述べた。

さらに慶派正統仏師が造ったことも分かり、「京都で作られ普賢堂に収められた。慶派と諏訪がつながっていたと考えられる」。諏訪には慶派作とみられる仏像もあり、「作者不明の仏像も調べるとつながりがみえてくる」と話した。

仏法寺では22日まで同菩薩を特別公開している。問い合わせは同寺(電話0266・52・2241)へ。

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