長ぐつ先生連載400回記念 建石さんが講演

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電子顕微鏡を使った観察で得られた新知見を披露する建石さん

長野日報社は8日、本紙上伊那版の名物企画「長ぐつ先生のフィールドノート」の連載400回記念講演会とミニ展示会を伊那市伊那図書館で開いた。執筆者の元信州大学農学部教授の建石繁明さん(83)=伊那市西町=がトレードマークの長ぐつを履いた野外調査の服装で登場し、講演。「何かを知ろう、解決しようとするなら、その原点は自然の中にある」と強調した。

建石さんは「自然を見る目がすべての原点だ~ベッコウハゴロモを例に」をテーマに講演。自身の目で見て確かめた生き物の不思議や発見を、最近研究に没頭している吸汁性昆虫ベッコウハゴロモを題材に語った。

昨年3月、自宅に導入した走査型電子顕微鏡で捉えた昆虫の器官の構造を、写真や図を使って解説した。数ミクロンの器官を破壊しないように観察するための工夫も披露。口吻や口針の構造など、観察に一般的に使われている手法を使わなかったことで見えてきた新知見として紹介した。

自然科学を学ぶ意義、生物学の面白さも語り、「科学は根気良く続けることで本当のことが見えてくる。解決しなければならない課題は自然の中にある。自然を見ることを子どもたちの教育に生かさないといけない」と話した。

建石さんが自然科学に関わる話題を写真付きで掲載する同連載は2010年6月に始まり、今年8月24日付で400回になった。記念行事は伊那図書館が共催。伊那ケーブルテレビジョンの協力で、人気番組「長ぐつ先生のおもしろ自然観察日記」の視聴コーナーも設けた。

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