2018年09月11日付

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「楽しそうにしている大人の姿を見せたい」。伊那市の平澤正貴さん(45)が以前に語っていたこと。伊那商工会議所青年部の前部長で、伊那ローメンファン倶楽部部長。イベント会場で何度も顔を合わせているが、いつもにこにこ、楽しげだ▼「それしか取り柄がないですから」と照れくさそうに言うが、地域の子どもや若者の地元定着に向けて、周囲の大人が沈んだ表情ではいけないとの思いがある。人が輝いていない地域は魅力的に映らない。地域の人々が楽しく、誇りを持って暮らしていることは観光でも重要とされる▼上伊那地方のJR飯田線で今夏運行された特別列車「飯田線リレー号」に、地元の高校生が観光アテンダントとして乗車した。JR東海、伊那バス、中央アルプス観光、養命酒製造などの社員から接客を学び、地域の魅力を考え合い、大役に臨んだ▼目指したのは「特別で心地よい時間」を共に過ごすこと。心のこもった笑顔とおもてなしに、自分たちも楽しんで乗客と触れ合おうと心掛けた▼愛知の女性は「心地よさと一生懸命さ、また生徒たちの郷土愛を感じました」と笑みを浮かべ、アテンダントの1人で上伊那農業高3年の鈴木優梨香さんは「体験を通して古里を深く知り、古里が好きになった」と目を輝かせた。地域の人と観光客に笑顔があふれ、住んでよし・訪れてよしの伊那谷をそれぞれが感じる特別な旅になった。

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