2018年09月13日付

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平成の時代とともに始まった諏訪湖マラソン(諏訪圏健康推進協議会主催)は、10月28日で30回を数える。第1回大会を取材した筆者にとっては、この間を振り返ると感慨深い▼当時、諏訪湖を一周するマラソンは、中学や高校では実施されていたが、大規模な大会はなかった。発着点でもある諏訪湖ヨットハーバーやコースの沿道には大会当日、「諏訪湖マラソンを一目見よう」と多くの住民が詰めかけていた。日常使用する道路が、大勢のランナーで埋め尽くされた光景は新鮮に映った▼大会のスローガンは「きれいな諏訪湖を取り戻そう」。当時は、アオコの大量発生に悩まされていた。今も住民全員の願いであることは不変である。30年が経過し、窒素やリン、COD(化学的酸素要求量)といった各種指標は確実に改善された。しかし、長い間に作られた「諏訪湖は汚い」というイメージもつきまとい、見た目のきれいさは、まだ実感できない▼県は今年、おおむね20年後のあるべき姿を念頭に「諏訪湖創生ビジョン」を策定した。中心的役割を果たした中島恵理副知事は、各種指標だけにこだわることなく、水辺に親しみ、子どもたちも楽しめる空間を諏訪湖に作っていきたい、とする▼諏訪湖マラソンは、1年に1度、県内最大の湖について、見つめ直す良い機会でもある。誰にとっても、あらゆる”恵み”をもたらしてくれる湖になってほしい。

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