個人の尊厳大事に社会づくり 前川さんが講演

LINEで送る
Pocket

貧困と教育について語る前文部科学省事務次官の前川喜平さん

諏訪地方を中心とした有志でつくる実行委員会(山田潤実行委員長)は17日、前文部科学省事務次官の前川喜平さん(63)の講演会「貧困と教育」を岡谷市の県男女共同参画センターあいとぴあで開いた。約500人が来場し、個人の尊厳を基本に据えた社会づくりについて考えた。

前川さんは個人の尊厳を基本理念とする憲法に触れ、「われわれの社会は一人ひとりの尊厳を大事にすることからスタートしている」と強調。教育を平等に受ける権利がある一方で、経済格差が学力の差につながっているとし、事例を交えて紹介した。

貧困については「子どもの貧困と母親の貧困は結び付く。世代間の連鎖を防ぐには、子どもの教育機会を保障しなければならない」と指摘。貧困対策の一つとして、食事を提供する子ども食堂を挙げ、「子どもを取り巻く人間関係の豊かさが成長に大きく関わってくる。地域やボランティア団体がベースとなっているが、国や地方公共団体がもっと関与すべき」と訴えた。

講演に続いて、事前に市民から寄せられた質問を基に、県区選出の杉尾秀哉参院議員との対談を行った。講演前には、軍事費を福祉関連費用に充てて国づくりをする中米コスタリカを描いた映画「コスタリカの奇跡」の上映もあった。

おすすめ情報

PAGE TOP