全77市町村から264人 BCOと第九

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栁澤寿男さん指揮のバルカン室内管弦楽団と「第九」を歌う長野県全77市町村特別合唱団

下諏訪町出身の指揮者栁澤寿男さんが取り組む「ワールド・ピース・コンサート」プロジェクトの一環で23日、バルカン室内管弦楽団(BCO)の諏訪公演が岡谷市のカノラホールで開かれた。栁澤さん自ら県内の市町村に足を運んで参加を呼び掛け、「長野県を第九で一つに」という熱い思いに応えた全77市町村民から成る264人の特別合唱団が、「歓喜の歌」を高らかに歌い上げた。

栁澤さん率いるBCOは1年に1度、世界各地でワールド・ピース・コンサートを開催。17日の名古屋会場からスタートした今回の日本公演は、「人と人が出会い、思いを共有することで始まる『世界市民』『共存共栄』をテーマに、BCOが磨き上げてきた演奏と、BCOの活動を応援する人たちでつくるコンサート」(柳澤さん)として開き、諏訪公演が日本公演の締めくくりを飾った。

プログラムの最後に演奏されたベートーベンの交響曲第9番「合唱」では、躍動感あふれる栁澤さんの指揮に応えたBCOの力強い演奏と、大合唱団が心を一つにした「歓喜の歌」が、会場を埋めた満員の聴衆を魅了。演奏が終わると「ブラボー」の声と総立ちの拍手が鳴り止まなかった。アンコールでは、全77市町村から集まった特別合唱団にふさわしく、「信濃の国」を斉唱した。

終演後の取材に栁澤さんは、「奇跡的に77市町村から人が集まった。合唱団のない村もある。なかなかできないことが実現した」と感無量で話していた。白馬村から参加した上野芳男さん(80)は、「参加して良かった。素晴らしい演奏ができたと思う。県内の人たちと一体になれ、気持ちが一つになった」と笑顔を見せていた。

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