小中一貫先行実施方針の城北小 保護者ら要望

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小中一貫教育導入に伴い高島小との事実上の統合方針が示された城北小

諏訪市教育委員会が進める市立小中学校再編構想で、東部地区の城北小と高島小を一緒にして上諏訪中を含めた小中一貫教育を2021年度から先行実施するなどとした基本計画案が明らかになった。校舎は高島小と上諏訪中を使い、城北小は利用しない想定だ。城北小の保護者や地元住民からは「子どもが減り、やむを得ない」との声が聞こえる一方、「子どもによりよい教育環境を」との要望が出る。安全な通学対策や校舎の有効な後利用の検討を進めてほしい、との意見も出ている。

「現状の教育を続けるのではなく、変わっていく必要はある。ただ、教育面だけでなく登校ルートなど生活全体にしっかり対応してほしい」。保護者の一人は取材に、子どもたちのことを第一に考えてほしい―と訴えた。

1966(昭和41)年に児童数446人で開校した同校。2006年度には187人が在籍したが、今年度は98人でほぼ半減した。学校の地元、大和三区の宮原健二区長は「児童が少なくなっており再編はやむを得ない。児童がもっと増えた方が教育環境としてよいのでは」と話す。ただ、学校は子どもを中心とした地域の拠点だけに、「校舎の後利用をしっかり考えてほしい」と市に望む。

別の男性住民は「全国の小中一貫教育の事例を踏まえ、この地域に適した形で進めてほしい」と願う。

同校同窓会が7月に開いた基本構想説明会では住民から「小中一貫校のイメージを早めに出して」などの要望が出た。市教委は今後、再編の枠組みで「推進委員会」を設置し、校名や通学体制、学校行事、9年間を見通した教育課程などを協議する。児童生徒の保護者代表、学校や地域住民の代表、保育園や幼稚園児の保護者代表らで組織する予定だ。

小島雅則教育長は「単に学校規模をどうするかを優先して議論してきたわけではない。どんな教育をしたいか考える中で小中一貫教育という形が出てきた」と強調。「(来年度から)2年かけて教育課程の骨子を練る。新たな教育、学校の形をつくりたい」と話している。

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