ツツザキヤマジノギク守れ 中川植物保全の会

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ツツザキヤマジノギクの苗を移植する会員

ツツザキヤマジノギクの苗を移植する会員

中川村の中川植物観察保全の会は、全国で伊那谷の一部地域にしか自生しない希少な山野草「ツツザキヤマジノギク」を守る活動をしている。24日には会員5人が、村内の繁殖地から採取した種で育てた苗の移植作業を同村牧ケ原文化公園で行った。6月下旬には種の採取地へ苗を植え戻すことにしている。

ツツザキヤマジノギクは、県内固有のキク科の植物。10月頃に咲く直径2センチほどの薄紫色の花は、花弁が筒状で先端が分裂した形状になっている。別名「イナノギク」とも呼ばれ、「中川村では小渋川付近と陣馬形山頂に自生している」(同会)という。

村内では、山野草を愛好する個人が約20年前から自生地を守っているが、近年はアメリカセンダングサなど外来植物の繁殖で自生地が狭められており、会員が協力して種の保存活動に乗り出した。

今回の苗は昨秋、小渋川沿いで採取した種を12月にまいて発芽させた。この日の作業ではさらに成長を促すため、育苗ポットへ移植した。苗は各会員が自宅で育て、雨の続く梅雨に入ってから河川敷へ定植する計画だ。

植物に詳しい元教員で会員の大場英明さん(83)は「中川や近隣町村のごく限られた場所にしか咲かない貴重な植物。このままでは帰化植物の勢いに押されて絶滅の恐れがあり、そうした事態を避けるためにも保護活動に取り組みたい」と話していた。

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