美ケ原でアツモリソウ保護 県が上農高認定

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上伊那農業高校(南箕輪村)は24日、県からアツモリソウの保護回復事業の認定を受けた。生徒たちが関係機関と協力し、美ケ原高原(松本市)に自生するアツモリソウ個体群の保護回復に取り組む。

アツモリソウは増殖が難しく近年ではニホンジカによる食害などにより、個体数が激減。県の特別指定希少野生動植物に指定されている。上農高では、無菌培養によるアツモリソウの人工増殖に取り組んでおり、種子からの人工栽培苗の増殖に成功。取り組みが認められ、県から保護回復事業の認定を受けた。アツモリソウに関する認定は初めてで、高校への認定も初。

認定書の授与式では県環境部自然保護課の神谷一成係長が、上農高バイテク班班長の唐澤和寛君(17)=伊那市西箕輪=に認定書を手渡し、「美ケ原高原のアツモリソウは昨年3株しか開花を確認できなかった。保護活動を頑張ってほしい」と期待した。

この日の活動では伊那市と富士見町にまたがる入笠山に自生する「釜無ホテイアツモリソウ」の保護、復活に取り組む「富士見町アツモリソウ再生会議」の平林啓作さん(68)=富士見町富士見=を講師に、再生会議が取り組んできた人工交配方法を学習。細菌の付着や病害虫の予防などの注意点を学び、人工交配のこつも教えてもらった。

バイテク班長の唐澤君は「人工栽培苗から開花させる育苗技術は完全に確立していない。同じく人工栽培を研究している富士見高校とも連携し、僕たちのバイオテクノロジーでアツモリソウを守りたい」と話した。

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