2016年05月27日付

LINEで送る
Pocket

社内異動で三度、岡谷市を担当することになった。折りしも、各種団体が開く定期総会の時期と重なり、取材にお邪魔する機会が続いた。その中でこれは称賛すべきことだと強く感じたことがある▼それぞれの団体がその総会の冒頭で岡谷市民憲章を唱和する。中には続けて岡谷市歌を斉唱した団体もあった。これまで県や中南信の多くの市町村を担当してきたが、ここまで市民の間で頻繁に市民憲章を唱和している自治体はなかったような気がする▼岡谷市民憲章が制定されたのは1971(昭和46)年7月1日。翌年には推進協議会ができた。次代を担う子どもたちに理解を深めてもらうため協議会では毎年、小学1年生に花の球根を、中学1年生にはクリアファイルを贈っている。各種団体が定例的に市民憲章を唱和することも当たり前のように定着した▼同市の市民憲章は「緑と湖につつまれた美しい郷土」で始まる前文に続き、「あたたかい心でまじわり、住みよい人間尊重のまちをつくります」など5条から成る。総会の出席者が唱和する声を聞いていると、故郷への誇りが伝わってくる▼言うまでもなく、市民憲章の類はそれぞれの市町村住民がまちづくりに向けて共有すべき基本理念として定めたものだ。子どもたちに伝え、大人も繰り返し確認することで郷土愛を育むことにつながる。住民に身近な存在にしてこそ、憲章制定の意義が深まる。

おすすめ情報

PAGE TOP