2018年10月27日付

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県障がい者文化芸術祭に入賞した優秀作品の展示会が、今年度も県内4カ所を巡回する。芸術に障がいのあるなしは関係ないだろうと直感的には思うのだが、このような場をつくるのは、障がい者の社会参加を促し、芸術の鑑賞を通じて障がいの有無にかかわらずふれあいの輪を広げる―との趣旨だ▼大切なのは多様な人々が参加する場があることで、お互いに新たな視点を得られることだろう。たとえば、視覚障がいを持つ方もカメラを使うのだと人づてに聞いて驚いたことがある▼特に旅先などで、自分が訪れた場所の写真を家族に見せながら、みやげ話をしたいからだそうだ。ちなみに使うカメラはレンズ付きフィルムがいいそうだ。ピント合わせを気にする必要がなく、シャッターボタンを押せば必ず写る▼理由を聞いてみればなるほどと膝を打つような思いだが、言われなければ気付きにくいことだ。人に伝えたい何かが自分の中にあるのに障がいの有無は関係ないし、その手段もさまざまだ。障がいの有無にかかわらず人々は芸術に親しむ。その多様さに、世の中にはいろいろな人がいるものだと感心したり安心したりする▼21回目の優秀作品展は絵画、手芸、工芸、書道、写真、文芸の各部門の最優秀賞・優秀賞4点が展示される。南信では12月6~9日に、伊那市の県伊那文化会館で開かれる。第4回南信地域障がい者施設合同造形展も併催する。

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