茅野市の特殊詐欺抑止電話装置 撃退率30%

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茅野市で”撃退効果”が確認された特殊詐欺抑止電話装置

特殊詐欺抑止の効果はてきめん―。茅野市消費生活センターが市内の高齢者世帯に無料で貸し出している特殊詐欺抑止電話装置で、「会話内容が自動録音されます」といった警告メッセージの後に発信者が電話を切った割合「撃退率」が30%に上ることが、同センターの調査で分かった。同センターの担当者は「特殊詐欺の抑止に一定の効果があった」と語り、装置の利用を呼び掛けている。

同市は2015年4月、急増する特殊詐欺や悪質商法から高齢者を守るため、電話機に接続する被害防止装置を100台購入し、70歳以上の高齢者世帯への無料貸し出しを始めた。期間は1年で更新も可能。これまでの貸出件数は延べ106件で、現在は79台を貸し出し中という。

装置は、警視庁と民間業者が共同開発した「振り込め詐欺見張隊 新117」で、大きさは縦15センチ×横10センチ。電話局と電話機の間に接続する。60時間(2000件分)の通話を自動録音できるほか、着信時に「振り込め詐欺などの犯罪被害防止のため、会話内容が自動録音されます」と発信者に警告する。

撃退率の調査は、15年5月から今年3月までに設置した14世帯を対象に行った。電話がかかってきた件数は9501件で、警告メッセージ後に電話を切った件数は2889件。警告後に電話を切った割合(撃退率)は30.4%だった。最も高い撃退率は15年5月に設置した80代市民の45.6%で、警告後に切れた電話は3年5カ月で574件に達した。

市消費生活センターによると、装置を利用した世帯からの被害報告はない。市内では今年の特殊詐欺被害は1件にとどまっているが、同センターは「手口は巧妙化しており、警戒を緩めてはいけない」と話す。広報ちの12月号に同センターのお知らせコーナー(不定期)を開設し、特殊詐欺 や悪質商法から財産を守る対策を紹介する計画だ。

装置の申し込み、問い合わせは、市消費生活センター(電話0266・75・8188)へ。

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