2016年05月29日付

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今年もまた伊那市の大学ラグビー招待試合が近づいた。今回は「同志社―釜石シーウエイブズ」と、初めて大学以外のチームを交えての実施。実行委員会が手作り事業として回を重ね20回の節目を迎えた。昨年から続くラグビーの熱気そのままに、白熱し感動的な一戦となることを望んでやまない▼大会回数だけでなく、開催地伊那市が平成の大合併から10年、東日本大震災から5年と今回は節目が重なる。幾重もの節目から、大学同士の大会という前例を打破。シーウエイブズの招待は被災地復興への思いを維持し続けようとの思いを込めた▼釜石シーウエイブズは「北の鉄人」と呼ばれ、日本選手権7連覇を達成した新日鉄釜石が前身。1970年代~80年代の日本ラグビーを牽引し、ファンならずともその名を記憶し、数々の伝説も生み出している▼現在は社会人クラブとなり、かつての勢いはないものの、シーウエイブズもまた先の震災では伝説を生み出した。多くのタレントやプロスポーツ選手が報道陣を引き連れて被災地を訪問する中、注目もされず黙々と復旧作業に汗を流す姿が後に、地元住民に感動を呼び起こしたのだ▼ラグビー精神の「1人は皆のため、皆は1人のため」を実直に成し遂げた姿勢が、人々の心をつかんだのだろう。そんな彼らが6月5日、伊那市陸上競技場のグラウンドに立つ。今度はどんな感動を見せてくれるのだろうか。

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