全国植樹祭諏訪地区 岡谷の本沢川最上流に広葉樹2000本

LINEで送る
Pocket

豊かな森となるように」と願いを込めて苗木を植える子どもたち

豊かな森となるように」と願いを込めて苗木を植える子どもたち

第67回全国植樹祭の諏訪地区植樹は28日、2006年7月の豪雨災害で大規模な山腹崩壊が起きた岡谷市湊の本沢川最上流部で開いた。行政、林業関係者、一般、みどりの少年団などから約630人が参加。傾斜地にコナラ、クヌギ、カエデなどの広葉樹約2000本の苗木を植え、災害に強い豊かな森になるよう願いを込めた。

県内での全国植樹祭は1964(昭和39)年に茅野市の八子ケ峰で開催して以来、52年ぶり。県内10カ所で行われる県民植樹のうち、諏訪地方は、8人の死者を出した豪雨災害から10年となる岡谷市を開催地とした。甚大な被害をもたらし、荒廃した本沢川上流部の林地に緑をよみがえらせる植樹を通じて地域や行政の森づくりの一層の推進を図る。

植栽面積は約0.5ヘクタール。参加者は穴を掘り、苗木を植え、土をかぶせて水やりをした。根元を固めて「大きくなってね」と苗木に声を掛ける子どもの姿や、市湊木遣(きやり)保存会の子どもたちが木やりで作業する参加者を励ます一幕もあった。

参加した諏訪市中洲小学校5年の砂川雄哉君(10)は「植えた木が元気に育ってほしい」と話した。豪雨災害の翌年から植樹や整備活動を続けている地元グループの西山里山の会の小口廣明会長(71)は「諏訪地方の皆さん、多くの子どもたちが植樹に携わってくれた。植樹の思い出が災害に強い森づくりの意義とともに後世に伝わっていけばうれしい」と語った。

植えた株の一部は諏訪地方の小中学校や企業、団体、個人がこの日まで学校、職場、家庭で大切に育ててきた。シカの食害を防ぐための防護柵も設置した。

式典で実行委員会長を務める浅井秋彦県諏訪地方事務所長は「森林は私たちに多くの恵みを与えるかけがえのない財産。平成18年7月豪雨災害後、地域、行政、事業者が植樹活動を積極的に推進し、山の緑がよみがえってきている。こうした取り組みが災害の未然防止につながる」とあいさつした。

岡谷市湊小みどりの少年団で湊小6年の山岡星蘭さん(11)、宮澤諒伍君(11)が「緑を愛する心の輪を大きく広げる、古里の豊かな緑を愛し、守り、育て、未来へつなげる」などと声高らかに宣言。続いて同木遣団が「森づくり力を合わせてお願いだ」と歌い、「よいさ」の掛け声とともに森林への思いを一つにした。

おすすめ情報

PAGE TOP