AI自動配車のタクシー導入へ 伊那市

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伊那市は16日、地域公共交通の確保に向けて、人工知能(AI)による乗合タクシー自動配車システムを導入すると発表した。スマートフォンのアプリや電話で配車を予約するとAIシステムが最適ルートを割り出し、運転手に知らせる仕組み。複数の利用者に対応することで、効率的な運行が可能になるという。市は民間企業と協力し、3年後の実用化を目指す。

市新産業技術推進協議会インテリジェント交通部会を中心とした取り組みの一環で、ベンチャー企業の未来シェア(函館市)が提供するAI乗合配車サービス「SAVS」を活用。通常のタクシーは1組の利用者に対し1台が基本だが、乗り合いとすることで空席を有効活用でき、限られた人と車両で最大限の効果を実現できるとしている。

利用者はアプリや電話で配車を予約し、行き先と時間を指定。予約を受けたAIシステムはタクシーのタブレット端末に最適ルートを表示するとともに、利用者に予想到着時間を通知する。新たな予約が入ると最適ルートを再計算し表示。利用者には新しい予想到着時間を通知する。予約が利用者の希望に沿えなくなると別のタクシーに回す。

路線バスの撤退で地域公共交通の確保が課題となる中、各自治体はコミュニティーバスやデマンドタクシーを運行しているが、利用者が伸び悩んでいる実態もある。今回のシステムは「ドア・ツー・ドア」というタクシーの利便性と乗合・低料金というバスの特徴を 兼ね備えた移動サービスとして利用者にとってもメリットが大きいという。

市は今後2年かけてAIに伊那市の特徴を学習させ、実用化を目指す方針だ。18日には同市長谷の道の駅「南アルプスむら長谷」を拠点に行われている自動運転バスの実証実験とも組み合わせたデモンストレーションを行う。

市役所で開いた記者会見で白鳥孝市長は「伊那市の取り組みが地方のさまざまな課題の解決につながることを期待している」と述べた。

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