2016年05月30日付

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「おなかがへったら、どろぼうしてもいいとおもう?」もちろん泥棒はいけないことだ。けれども「おなかがぺこぺこで死にそうだったとしても?」「食べるものがなくてこまっている人たちのことは、考えなくていいの?」と問い掛けは続く▼「よいこととわるいことって、なに?」(朝日出版社)という絵本のひとコマである。この本では一つの疑問にいくつもの意見が示される。子ども向けだが、大人が読んでも深く考えさせられる。先の問いでは法律やルールが世の中でどんな役に立っているのか考えることや、「ただしいこと」「よいこと」「してもよいこと」は必ずしも一致しないことに気づくことがポイントという▼こちらは善悪の判断は法律の専門家に任せるのだそうだ。某知事の政治資金をめぐる問題である。討論番組では舌鋒鋭い批評で知られた論客。しかし、これまでの記者会見などでは歯切れの悪い受け答えに終始し、逆ギレしたりする姿にはがっかりした▼もし自身が論評する側の立場だったら、この問題をどう斬るか。おそらく一刀両断だったろうに▼テレビなどでは連日取り上げられ、その顔を見ない日はないほど。国民的関心事になっているが、ふと子どもたちはどう見ているのだろうかと気になった。ずるをして言い逃れをしようとしている大人に見えないか。子どもたちにも胸を張って答えられる明快な説明を期待したい。

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