学校の防災教育考える 諏訪季節大学会講座

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「瞬時に、自分の判断で、命を守る訓練を」と呼び掛ける大木准教授

第370回諏訪季節大学会講座(諏訪教育会など主催)は19日、学校の防災教育について考える講演会を茅野市北部中学校やつがねホールで開いた。講師を務めた慶応大環境情報学部の大木聖子准教授は、形骸化している学校の避難訓練の改善を促し、児童生徒が「瞬時に、自分の判断で、命を守る訓練」の重要性を訴えた。教職員を中心に約280人が参加した。

大木准教授は冒頭、「長野県は全国有数の活断層地帯」だと強調。左横ずれ断層の動きで形成された諏訪盆地の成り立ちや地盤の軟弱さに触れ、活断層の存在を知る地域として「(防災意識が)一番高くていい」と話した。

1995年に起きた阪神・淡路大震災以前の子どもたちは「しかるべき防災教育を受けずに大人になった」と語り、地震への対応を学校や地域で受け継ぐ「地震国で生きていく文化」が未成熟な現状を指摘。先生の指示で机の下に入り、校庭に集合する時間を評価する学校の避難訓練は「先生の引率訓練で、子どもの命を守る訓練になっていない」とした。

その上で、自分が映る学校内の写真を見て危険を探し合う小学生向けの訓練や、緊急地震速報を合図に瞬時に命を守る行動を取る10分程度のショート訓練を紹介。短期間に様々な場面で複数回実施することで、「子どもの判断が目に見えて早くなり、自分の成長を確認できる」と話した。

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