命守る行動確認 茅野市が水防・土砂災害訓練

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避難行動要支援者の長田さんの避難を手伝う区民と、様子を撮影するドローン

避難行動要支援者の長田さんの避難を手伝う区民と、様子を撮影するドローン

大雨や集中豪雨による土砂災害に備え、茅野市は29日、同市下古田区を会場に水防・土砂災害訓練を実施した。区民は自主防災組織で避難訓練、安否確認、お年寄りの避難支援訓練など行い、各自で命を守る行動を確認。市は今回初めて小型無人機(ドローン)を使い、上空から映像を災害対策本部へ送信する情報収集訓練も行った。

このうち避難訓練は、区内を河川が流れ急傾斜地も抱える下古田区民が対象。大雨での「避難準備情報」「避難勧告」の発令を想定した。区民は避難行動要支援者の避難を手伝い、避難状況を3種の色で示す旗を敷地内に掲げた。区内の各組長が組内の避難状況、安否を確認した。

災害避難時に支援を求めている区民は16人いるといい、今回の訓練で近所の支援を受けたのは自力での歩行が難しい長田達哉さん(81)。救助班が長田さん宅を訪れ、区の防災器具のリヤカーで避難所の区公民館へ搬送。避難を終えた長田さんは「高齢者が多くなって若い人が少なくなった。高齢者にはありがたい仕組みだ」と話した。

全10組合わせて120世帯の避難が確認できるまで約30分ほど。自主防災組織を指揮した長田実夫区長は「状況に応じ自宅避難があることが分かった。区未加入だが、アパート住まいの理科大生も旗を出す協力をしてもらい、いい訓練ができたのでは」と総括した。

一方で、組長の一人は実際の災害を想像しながら「組長として、がけ崩れの危険がある場所へどこまで確認ができるか心配もある」とした。

柳平千代一市長は、今後は地震や大雨、土砂崩れなど災害別の対応が区ごとに必要になると指摘。訓練では無線通信に一部不具合が出たとして「実際の災害では一層混乱する。秋は通信の訓練をメーンにやりたい」と話した。

訓練に初めて導入されたドローンは、庁内に編成された操縦チームが区民が避難する様子を空撮。市防災対策課によると、現地の様子を映像で把握できれば従来の伝聞による連絡と比べ警戒・災害対応に時間の短縮が見込めるという。現在1台を所有しており、今後台数や操縦チームの拡充も予定している。

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