予定通り全日程終了 自動運転バスの実証実験

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伊那市長谷の道の駅を出発する自動運転バスの最終便

国土交通省が、伊那市長谷の道の駅「南アルプスむら長谷」を拠点に5日から行っていた自動運転バスの実証実験が29日、終了した。天候やトラブルによる運休はなく、全日程を予定通り終えた。今後、同省や市、交通事業者などでつくる地域実験協議会で結果を報告し、運行や利用の状況を検証する。

実験は今年2月に続いて2回目。道の駅発着の往復約12キロのルートで、前回の約5キロから大幅に走行範囲を拡大するとともに、商業施設や金融機関をルートに加え、より実用化に近い形で行った。全国初というトンネル区間も設けた。定員10人で、車両整備の火曜日を除く毎日3便運行し、実験日数も前回の6日より大幅に増やした。

バスは衛星利用測位システム(GPS)を利用し、あらかじめ定められたルートを走行。GPSの感度が低下するトンネル内は道路に埋められた磁気マーカーをセンサーで検知しながら走った。運転席には運転手が同乗したものの、ハンドルから手を離した状態で監視した。

同省飯田国道事務所(飯田市)によると、利用登録者は438人。火曜を除く21日間で行政関係者らを含めて延べ479人が乗車した。登録者にはICカードが交付され、乗降時に使用。利用実態や需要を探った。初日にはトンネル内で磁気を検知できず、手動に切り替えるといった場面もあったが、大きなトラブルや事故はなかった。

18日には自動運転に加え、「貨客混載」で運んだ荷物を小型無人機ドローンに積み替えて配送する実験や、人工知能(AI)乗合タクシー自動配車システムを組み合わせた実験も行った。

新技術を地方創生につなげようと取り組む同市の飯島智企画部長は実験終了を受け、「具体的な中身の検証はこれから」としつつ、「前回より長い期間の実験を無事終えることができた」と評価した。その上で、引き続き実用化に向けて積極的に取り組んでいく考えを示した。

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