93歳作のブドウ ロゼワイン「うまやど」

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小林さんが栽培したブドウで醸造したロゼワイン「うまやど」

茅野市金沢の小林文代さん(93)が作ったブドウが、オリジナルのロゼワインとして小林家の屋号「うまやど」のネーミングで誕生した。文代さんの夫故充利さんが食糧難の時代、「子どもたちにいっぱい食べさせてやりたい」と植えたナイヤガラ。以来半世紀余、4人の子どもを育てながら文代さんが中心となって栽培してきた。瓶詰めになったワインを手に、「透き通った赤がきれい。うれしいことだね」と笑顔を浮かべている。

ブドウの木は終戦直後、所有する山を開墾して植え、今は3カ所に合わせて30本ほどある。「目や耳、足腰もまあまあ」と、今年も週3日ほど畑までの山道を40分掛けて登り、春は脚立の中段まで乗って幹の皮をむき、せん定も行う。「特別の管理はしていない」というが、鶏ふんや食生活改善推進協議会などが普及したぼかしの有機肥料を施し、常に柔らかい土を保っている。

ブドウは長年近所や親戚などに送り、無人市で販売してきた。「甘い」と評判だが、毎年熟すころには蜂の被害に遭いやすく、長雨で減収することが課題だった。近年は完熟前に収穫できるワイン醸造に注目、昨年は身近な人たちと試飲した。

好評だったことから今年は一般酒類小売業と自己商標卸売業の許可を取得。伊那市の専門工房で醸造してもらい、「フルーティーな風味『うまやど』」が生まれた。720ミリリットル290本、360ミリリットル50本の限定だ。

文代さんは「頑張らないで出来る程度で規模は小さいが、おじいさん(夫)の願いを受け継ぎ、ワインにつなげた思い」といい、「来年も楽しみながらブドウ作りに励みたい」と畑に目を向けた。

ワインの問い合わせは同市金沢のうまやど(電話080・2588・6584)へ。

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