伊那そば振興会 長谷の試験栽培地を視察

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伊那市長谷の浦地区で、在来種のソバの復活に取り組む「信州そば発祥の地伊那そば振興会」は30日、試験栽培地の視察を行い、今後の栽培計画を確認した。ソバ畑の予定地は林に囲まれた標高1150メートルの高台にあり、貴重な品種の交雑を防ぐには好適地。会員らは「ここを在来種の採種の拠点にしたい」と夢を膨らませている。

試験地はかつて畑として使われていた約300平方メートルの土地。視察には会員のほか、市農林部も参加し、安定栽培に必要な獣害対策の防護柵の設置方法等を検討した。

県野菜花き試験場(塩尻市)で見つかったソバの在来種「高遠入野谷『浦』」はわずか20グラム。現在同試験場で種を増やしており、これまでに約1キロが確保できたという。今年度はこのうち300グラムを分けてもらい、試験栽培に入る。

振興会では浦地区の住民から、種まきの時期や栽培方法などの聞き取り調査を行い、在来種の再興に向けて品種の特性を研究中。飯島進会長は「できればこの周辺を開墾して採種の拠点にし、市野瀬や杉島などの生産者にも協力してもらって産地化を図りたい」と話している。

栽培計画によると、7月に2度目の耕起(こうき)や獣害防護柵の設置を実施。信州大学農学部の井上直人教授の助言を聞きながら、同月下旬以降に種まきを行う。会員によると、初収穫は9月下旬から10月中旬になりそうだという。

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