「ポスト柳平」動向は 来年4月の茅野市長選

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任期満了に伴う来年4月の茅野市長選は、現職の柳平千代一氏(65)=無所属、塩之目=の引退表明を受けて、「ポスト柳平」をめぐる動向に注目が集まっている。現職県議や元市議、自営業者ら男性数人の名前が浮上しているが、今のところ明確に出馬の意向を示した人はいない。3期12年続いた柳平市政が終局を迎え、次の市政のかじ取り役は誰になるのか。候補擁立の動きが活発化する可能性がある。

柳平氏は11月28日、市議会12月定例会議会招集あいさつで今期限りでの引退を正式に表明した。後継指名はしなかったが、「茅野市のいい流れをしっかり受け止め、思う存分やってほしい」とし、次期市長への期待をにじませた。

市長選への出馬が取り沙汰されているのが、県議会茅野市・富士見町・原村区選出の県議で3期目の今井敦氏(57)=自民党、埴原田=だ。

今井氏は駒沢大卒で、照明器具販売会社を経営。旧茅野青年会議所理事長を経て茅野市議を1期務めた。当時県議だった柳平氏の市長選転身を受けて、2007年の県議選に出馬して初当選した。

全市的な後援会組織を持ち、県政に地歩を固めてきた今井氏の活躍を願い、4選出馬を求める声は根強い。しかし、柳平氏の引退表明で市長待望論も浮上している。今井氏は「県議会終了後に後援会の皆さんの意見を聞いて、年内にも方向性を決め、年明けにはご報告したい。特に富士見町、原村の皆さんの意見を大事にしたい。決断をするには、もう少し時間をいただきたい」と理解を求めた。

一方、前回の市長選で柳平氏と一騎打ちを演じ、1万票を獲得した元市議の野沢明夫氏(63)=湖東新井=は「情勢をじっくり見極めたい」と語る。立候補を検討する同市宮川の50代自営業男性も、今のところ静観の構えだ。

市制施行60周年を迎えた茅野市。柳平氏の言葉通り「いい流れ」にある。4月には半導体製造装置メーカー「ディスコ」が生産拠点を開設し、今後500人以上の新規採用を計画。諏訪東京理科大も諏訪6市町村の公立大となり全国から学生が集まってきた。2017年人口は県内19市で唯一増加している。

市政運営では、地区単位のコミュニティ運営協議会を核に市民主導、行政支援のまちづくりが活発化。八ケ岳山麓の豊かな自然環境と公民協働のPR活動が奏功し、移住や二地域居住の動きも盛んだ。湯川バイパスや上川橋の架け替えなど県関係の事業は順調に進んでおり、小平奈緒選手の金メダル獲得など、明るい話題にも事欠かない。

柳平氏の引退表明で、12年ぶりに新人の争いが予想される茅野市長選。県議選茅野市・富士見町・原村区(定数2)もにらみながら、候補擁立の動きが活発化しそうだ。

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