空き家活用し旅宿 諏訪市の小口さんが開業

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諏訪市南澤町の空き家を活用して開業した「旅宿 岡村政庁跡」と小口正一さん

諏訪市南澤町に住む小口正一さん(33)が、近くの空き家を借り受けて簡易宿泊所「旅宿 岡村政庁跡」を開業した。併せて、実家が所有する市内の耕作放棄地でブルーベリー、ニンニクの栽培も開始。旅宿を拠点に、宿泊客が農業体験などをできる展開を描く。「生まれ育った地区に空き家が多くなっている。空き家を活用して地域を活気づけたい」と踏み出した。

小口さんは市内の製造業や県内のホテルで働いた後、オーストラリアで昨年4月まで2年間、ブルーベリー栽培に携わって農業を経験。現地では簡易宿泊施設の利用が多く、旅宿の構想を膨らませた。帰国後は諏訪地方の商工会議所と諏訪信用金庫の「諏訪地域創業スクール」で学び、開業準備を進めてきた。

活用した空き家は築50年余りの木造2階建て。宿名は戦国時代に付近に置かれていた「岡村政庁」にちなんだ。

客室は6畳(定員2人)2部屋、8畳(同3人)1部屋の3部屋。ほかに談話室も設けた。料金は1泊朝食付き1人2800円(税込み)で、「安く、長期で泊まれる宿をイメージした」と小口さん。宿泊客が台所を使って料理することもできる。中高年層や外国人旅行者を主なターゲットにしていく考えだ。

営業開始に向け、小口さん自身で門を作ったり、調度品をインターネットで格安でそろえたりして経費を節減。建物の改修は最小限にとどめ、今後、宿泊客らにペンキ塗りなどが体験できる機会を提供し、「一緒につくり上げていくことで、親しみをより感じてもらえたら」と期待する。

農業体験は、ブルーベリー摘み取りやニンニクの収穫などをしてもらう計画。さらに、宿から近い市内五つの酒蔵を巡る企画も考えている。

「耕作放棄地を再生したい」と始めた農業の可能性も探っている。若者が出来高制で農業に従事しているオーストラリアのスタイルを取り入れていけば、活性化につながるのでは│と発想する。

長年の夢だった旅宿の開業に当たり、「自分にできることで、地元から地域を元気にしていけたら」と話している。問い合わせは小口さん(電話090・1828・2613)へ。

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