霊犬早太郎を映画に 上伊那で来春から撮影

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制作発表で映画について説明する岡本監督(左)と成美さん

上伊那地方の有志らでつくる「信州フィルムパートナーズ」は3日、映画「霊犬(れいけん)戦士ハヤタロー」の制作発表を伊那市のいなっせで行った。駒ケ根市に伝わる霊犬早太郎伝説を題材にした「妖怪・ヒーロー作品」で、上伊那地方8市町村を舞台に撮影。地元住民の参加も募り、来春から撮影を本格化させて来年9月の公開を目指す。

同団体は映画制作を通じて地域活性化を図ろうと、伊那市出身のタレント成美さん(29)を代表に今年1月に発足。地元の市町村や企業、団体に協力を求めるなどして準備を進めてきた。脚本・監督は映画「ゴジラ」「モスラ」やアニメ「機動戦士ガンダム」などのキャラクターデザイン、映画「幽鬼」の監督などを担当した岡本英郎さん(58)が務める。

作品は霊犬早太郎伝説や天竜川の河童伝説を題材に、都会での仕事に疲れ故郷の伊那谷に戻った主人公が奇怪な事件に巻き込まれ早太郎の復活を目指すストーリーで、70~80分の作品になる見込み。早太郎伝説が伝わる駒ケ根市の光前寺や桜の名所・伊那市高遠公園など、伊那谷フィルムコミッションの協力を受け上伊那各地で撮影を行い魅力を発信するほか、エキストラ出演などによる住民参加も進める。映画の挿入歌もオリジナル曲を制作。9月に公募した中学生ら約50人の合唱を録音した。

制作発表で岡本さんは、以前からアニメ「日本昔ばなし」で紹介された早太郎伝説「猿神退治」の映画化を望んでいたとし、「これまでのヒーローものとは一線を画す、こだわりと独自性の高い作品に仕上げたい」と抱負。上伊那は母親が戦時中に疎開していた縁もあるといい、「昭和レトロの雰囲気や自然の素晴らしさも伝えたい」と話した。

成美さんは今回は作品への出演はなく「裏方に徹する」とし、「応援していただく行政や企業と三位一体となり、子どもたちがふるさとに誇りを持ち、作品を見た人たちが撮影場所を聖地巡礼のように訪れてくれるような映画にしたい」と意気込んでいる。

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