「穴倉開き」で使い初め 茅野市泉野

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今季の使い初めの「穴倉開き」を行い、いろりを囲んで歓談する関係者=茅野市泉野

茅野市泉野に、昔ながらに建てられている農閑期の作業場「穴倉」で8日、今冬の使い初めをする「穴倉開き」があった。穴倉運営委員会や泉野地区ふる里づくり推進協議会メンバーら約30人が出席。今季の開所を祝い、訪れてくる人たちとの交流に期待した。年末までしめ飾りや門松を作り、その後来年3月中旬まで布草履作りが行われる。

穴倉は地面を1メートルほど掘り下げてかやぶき屋根をかけた切妻造りの建物。広さは約30平方メートルで、寒さをしのげるよう中央にいろりを備えて いる。昨年度から始めたかや ぶき屋根の修復作業は約8割が終了。来年3月に完成披露会を見込んでいる。

運営委員会の平澤治会長(80)=下槻木=は「みんなで和気あいあいと使ってもらい、社交場のようになってもらえれば」と話した。ふる里づくり推進協の伊藤幾文会長(61)=中道=は「穴倉から見た八ケ岳の眺望は良く写真になる」と語った。

穴倉開きにはカヤの刈り取り作業に協力した市民らも出席した。屋根の修復作業に携わり泊まり込みで作業をしたかやぶき職人の堀尾暁彦さん(31)=富士見町=は「子どもからお年寄りまでいろいろな人が集まってくるすばらしい建物。幅広い年齢層に訴える貴重な建物」と寄せた。

穴倉はかつて八ケ岳山麓一帯に数多くあったが減少。2005年に地域住 民が地域の伝統を継承しようと復活させた。09年に焼失したものの、同年再建。泉野地区では唯一残る。開所中はほぼ毎日3、4人が作業。他地区からしめ飾りや布草履作りを教わりに来る人や見学者もいて、地域間交流や世代間交流の場にもなっているという。

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