古代の諏訪と出雲 信州風樹文庫文化講演会

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神話から古代の諏訪と出雲のつながりを聞いた信州風樹文庫の文化講演会

諏訪市信州風樹文庫運営委員会は8日、第20回文化講演会「建御名方神をめぐる神話~古事記における諏訪と出雲」を同市の中洲小学校で開いた。千葉大学名誉教授の三浦佑之さんが古事記研究者の観点から、糸魚川を経由した出雲と諏訪の関係を話し、約150人が興味深く聞いた。

三浦さんは建御名方が出雲を追われた古事記の国譲りの神話や、万葉集などから建御名方の母親の沼河比売は新潟県の糸魚川周辺でヒスイの女神として祭られていると解説した。古代は日本海の対馬海流の海の道で行き来があったとして「出雲と諏訪の結びつきが糸魚川を通して、緊密なつながりをうかがわせる日本海文化圏が存在したことがわかる」と話した。

日本海文化圏の特徴として素環頭鉄刀や環状に並べた石や巨木、釣りの道具、洞窟文化が各地で発見されている。環状の巨木は「能登から同心円状に広がり、西の端は出雲大社の9本。南の端は中ツ原遺跡(茅野市湖東)の古い御柱の8本」。また、御柱のめどや綱を通す同様の穴が、出雲で発掘された古代の柱にも開き、素環頭鉄刀は諏訪市中洲のフネ古墳からも出土したとし、「日本海と諏訪を考えていく必要がある」と見解を述べた。

最後に「文化の要素を混じり合いの中で考えると、世界を新しく見直せるのでは。遺伝子研究が厳密になると日本列島に人類が入ってきた時の議論が進み、建御名方のことも、もっとわかりやすくなることに期待する」とまとめた。

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