経験少なく戸惑い 大雪時のチェーン義務化

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例年に比べ早めに売れ出したタイヤチェーン=茅野市のカー用品店

積雪による車両立ち往生を解消するため、大雪特別警報が発表される規模の大雪時に、特定の区間内でタイヤチェーン装着が義務付けられる。全国13区間が指定になり、県内では上信越道の信濃町インターチェンジ(IC)~新井パーキングエリア(PA)、中央道の飯田山本IC~園原ICの2区間、諏訪地域の近隣では山梨県の中央道、須玉IC~長坂ICが対象になった。運輸業などの若手ドライバーや一般住民はチェーンを装着させた経験が少なく、戸惑う声が上がっている。

外出控える選択肢も

14日、諏訪市豊田の中央道下り線の諏訪湖サービスエリアに立ち寄った50代男性は、新潟県から松本市に単身赴任中。帰省の際に信濃町IC~新井PAを利用するといい、「チェーンを車に積んでいないし、装着作業も数回しかしたことがない。遠回りになるが、群馬県経由で帰るかもしれない」。伊那市の30代男性は「着脱が煩わしい。交通まひを防ぐためなのは分かるが、スタッドレスタイヤを装着した車を止めるのは…」と首をかしげた。

必要最低限の外出にとどめる、という声もあった。山梨県在住の50代女性は、須玉IC~長坂ICを頻繁に利用するというが「ここ数年、チェーンを巻いたことがない。大雪の時は不要な外出はしないかも」と話した。

運輸業者は着脱講習会

運輸業者も、突然の発表に困惑している。スワリク(諏訪市)は、一日に約10台の貨物トラックが須玉IC~長坂ICと飯田山本IC~園原ICのいずれかを通行する。チェーン規制の施行を受け、約120人の全ドライバーを対象にしたチェーンの着脱講習会を近日中に開く。総務部の神澤宏和部長(53)は「安全と物流の確保ができるよう、若手運転者にも訓練を行いたい」と話した。

県トラック協会によると、県内の運輸業者に勤務する若手ドライバーの多くはチェーン取り付け作業の経験がないという。本格的な降雪シーズンを前に県内7カ所で講習会を開いたほか、各業者に取り付け方を説明する動画を収めたDVDを配布した。番場千秋専務は「各会社と協力しながら若手にもチェーンの着脱作業の手順を広めていきたい」と話した。

例年に比べ早めの購入

カー用品店のイエローハット諏訪インター店(茅野市中沖)の小野寺淳店長(40)によると、今年は例年に比べチェーンに関する問い合わせが多いという。「例年は雪が降ってから売れるが、今年はすでに20台分ほど売れている。年末年始の帰省などで利用するため、規制を気にして購入しているのでは」と話した。

諏訪地域では2014年2月14~15日に大雪となり、諏訪では最大52センチの積雪を観測した。この影響で、茅野市から富士見町にかけての国道20号線では約10キロの渋滞が発生した。国土交通省は今後、規制の対象区間拡大を予定している。

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