合併から20年 JA上伊那組合長に聞く

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上伊那地方五つの農協の合併によりJA上伊那が誕生して20年。4日午前11時から駒ケ根市の同JA駒ケ根支所アイパルで合併20周年記念式典が開かれる。広域農協合併推進の流れの中で、9年に及ぶ研究、協議の末にたどりついた「上伊那一郡一農協」。合併後も価格低迷、減反政策などで農産物販売高は右肩下がりを続けるが、生産量日本一のアルストロメリアのほか、アスパラガス、白ネギなども県内トップクラスで存在感を示す。合併時に資材事業の統一プロジェクトリーダーとして奔走した御子柴茂樹組合長(66)は「地域貢献できる組織として、さらに成長していかなければ」と20年を振り返る。

◇合併時の思い出は。
伊那農協の資材課長を務めていたが、プロジェクトのリーダーとして五つの農協の特徴ある取り組みを存続させようと調整した。組合員は合併に対して必要性を感じつつも、メリットが分からず、賛否両論あったことも確か。経営感覚もそれぞれ違った。しかし、合併してここまでやってこれたのは、地域にそれだけの包容力があったからではないか。後ろ向きにとらえるのではなく、常に前に進む精神で今のJA上伊那があると思う。

◇20年を振り返ると。
伊南農協が行っていたインターン制度を継続させるなど、地域の特徴を生かしてコンセンサスを得ながら事業展開してきた。時代を先読みし、地域に根付いたJAを心掛けてきた結果、集落営農法人の組織化など全国に先駆けて進めることができた。この20年で上伊那としての地域の一体感も高まったと思う。

◇TPP(環太平洋経済連携協定)や農協改革など取り巻く環境は厳しいが。
兼業が9割と小規模経営の組合員が多く、助け合わなければやっていけない地域。農地と暮らしを守るため、農外収入を得られるようにしなければ。働く場を創出できるよう、農工商一体で取り組まなければならない。組織的には、20年経った今でも合併前の農協の仕組みが残っている部分もあり、地域によって温度差もある。検証しながら、平準化を進める。共同施設の更新時期も迎えており、集約化などで対応したい。

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