小津人気欧州でも 「無藝荘」にポスター届く

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フランスの映画館に掲示された小津作品の上映会ポスター

フランス・ルーアンのオムニア映画館が全国の劇場で3週間にわたって小津安二郎監督を特集した上映会のポスターが、茅野市蓼科の小津安二郎記念館「無藝荘」(冬期閉館中)に届いた。無藝荘を管理する蓼科観光協会は「ヨーロッパでの小津の人気ぶりを実感できる」とし、来季の運営を再開する春から無藝荘に展示する計画だ。

ポスターは縦155センチ、横117センチ。映画館に掲示されていたもので、「レトロスペクティブ オズ(小津回顧展)」とあり、大書された「OZU」の文字に「彼岸花」(1958年)に出演した田中絹代さん、有馬稲子さん、桑野みゆきさんの姿が映し出されている。上映された小津作品10本の題名もある。

ポスターはルーアン在住の沢田和之さん、ジゼルさん夫妻が、同協会無藝荘運営委員長で無藝荘火代番(案内人)の1人として活動する藤森光吉さん(72)に送った。沢田さんと藤森さんは大学の同期。茅野市で開く小津安二郎記念・蓼科高原映画祭に映画監督を招致する際、沢田夫妻にフランス側の窓口になってもらった経緯もある。

沢田さんによると、上映会はフランス政府が進める「アート&エッセイ」という催しの一環。今年10~11月の3週間にわたりオムニア映画館で行われた。藤森さんは映画祭や無藝荘のパンフレット、映画祭誕生の逸話を掲載した長野日報などを沢田さんに託した。

映画発祥の地フランスでは、芸術性の高い作品の上映やトークイベントを政府が支援するなど、国を挙げて映画産業や映像文化を振興している。小津作品は、英国映画協会が10年に1度発表する「映画監督が選ぶ史上最高の映画」で「東京物語」(53年)が1位に選出されるなど、国際的に高い評価を得ている。

無藝荘には欧州を中心に年間100人程度の外国人旅行者が訪れる。藤森さんは「小津映画の魅力をもっと発信していく方法を探らないといけない」と語り、英語表記のパンフレットの作成も検討している。

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