小井川小に舞う南三陸の大漁旗  

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被災地の大漁旗をはためかせ、ソーラン節の練習をする小井川小の4年生

被災地の大漁旗をはためかせ、ソーラン節の練習をする小井川小の4年生

東日本大震災からの復興を願って、運動会で被災地の大漁旗をはためかせよう―。岡谷市小井川小学校の4年生64人は、4日に開く同校の運動会でソーラン節の「OIKAWAソーラン」を踊り、宮城県南三陸町の漁師から借り受けた大漁旗を復活させる。津波にのみ込まれて大破した漁船の大漁旗をもう一度なびかせ、東北の人たちに元気や勇気を届けよう―と、計画した。

被災した漁船「第一富丸」と、漁師の渡辺健一さんについてインターネットで知ったのがきっかけ。渡辺さんに思いを伝え、大小の大漁旗6枚を借り受けた。

東日本大震災から5年の節目を迎え、児童たちは津波の映像を見るなど震災について学んできた。運動会の種目として、東北とも関わりの深いニシン漁の様子を歌にした「ソーラン節」を選択。被災地の旗を借りる意味の重さを話し合い、「旗を借りるのは、ふさわしい踊りができるようになったら」と何度も練習を重ね、実現したという。

本番を控えた3日は、そろいの黒い法被姿で練習。背中には踊りに懸ける意気込みや願いを漢字一文字でそれぞれ表現し、「命」「海」「漁」「魂」といった文字が踊った。練習に励む児童たちに、渡辺さんから「皆さんの気持ちに感動した。練習をする姿や声は、南三陸町の私たちの所までしっかり届いています」とエールが寄せられた。

旗振りを担当する4年1組の女子児童は「本番では全ての力を出し切って振り、南三陸町の人に『頑張って』という思いを届けたい」。4年2組の男子児童は「漁師になった気持ちで、本気の踊りを見せたい」と話していた。

4年1組担任の村瀬裕美教諭は「被災者の思いを知るとともに、人のために自分が成せることを精いっぱいできる子になってほしい」と願っていた。

大漁旗は、運動会で踊りを披露した後、校庭に隣接するプールのフェンスに展示する。

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