2016年06月05日付

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諏訪地方を熱気に包んだ諏訪大社御柱祭から早くも1カ月。一見、街の様子は静けさを取り戻しているようだが、すでに各区や集落ごとで小宮の御柱祭を始めているところもある。多くは秋に予定しており、まだまだ小さな単位で祭りが続いていく▼幣社の「報道写真展」上社の部は茅野市内できょうまで、下社の部はきのうから下諏訪町で開いている。会場には、氏子たちが自分や家族の写った写真がないかと訪れては、写真1枚1枚を確かめるように眺めている▼会場で話を聞くと「思い出すね」「何かさびしい」の声。御柱曳行路の出し物で人気を集めるどじょうすくいに2人の子どもが参加したという女性。写真を見ながら、練習も頑張っていた子どもたちを思い出して「終わってしまった、という感じ」。腕に抱えた6カ月の男の子は3人目。顔をのぞき込んで「今度はこの子も」と、6年後の姿を思い描いていた▼御柱を節目に、家族の姿を思い起こしたり将来を想像したりできる。今年は各種行事で何かしら「御柱」が取り入れられる。小学校では運動会の種目はもちろん、クラスや学年で本格的に御柱曳行をするところもあり、子どもたちの心に刻まれるだろう▼小宮に向け区や集落ごとの熱が以前と比べると高いように感じる。熱の高さを単に「血が騒ぐ」と言うが、根っこには過去と未来をつなぐ家族の絆を確かめているという実感がある。

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