女性消防団員の加入促進 活性化大会開催へ

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県内の消防団員が減少していることを受け、県消防協会(会長・古村幹夫辰野町消防団長)は2019年度、女性団員の入団促進や活動しやすい体制づくりを進める。年内にすべての女性団員を対象にした県女性消防団員活性化大会(仮称)を初めて開催。女性が活躍できる環境を整えるため、課題や対策を共有する。女性団員を束ねた新たな組織づくりにもつなげたい考え。同協会は「女性の役割の明確化や地位向上を図り、消防団のあり方を見直す機会にしたい」としている。

県協会によると、国や県が加入促進に力を入れており、女性団員は18年10月時点で1145人。09年と比べて約4割増だ。昨年、東京都内で開かれた全国女性消防団員リーダー会議に出席した諏訪市消防団の女性団員・加藤亜由美さん(49)は、全国的な動向として「東日本大震災以降、防災の役割がより求められるようになった。避難所の運営や防災の広報では女性の活躍が期待されている」と話す。

ただ、全団員に占める女性の割合は18年時点で約3.3%にとどまる。県内77市町村の消防団のうち13団では女性が未所属で、県協会事務局は「加入促進の取り組みは各自治体で温度差がある」。古村会長らによると、活動する女性からは「役割が不明確で活動しにくい」「階級が優先される組織で発言しづらい」と指摘する声も聞こえてくるという。

県協会は今年度、改善を模索。昨年10月には県内13地区消防協会代表の女性による会議の場を設けるなどし、活性化大会の具体化につなげた。大会では、分科会を設けて意見交換。課題や対策を共有し、加入の促進や環境の改善につなげたい考えだ。

大会に向けて取りまとめ役を担う加藤さんは「悩みがあっても他の団とつながりがなく、相談すらできない女性もいる。女性団員がまとまり、団幹部に意見を言える環境づくりが大事」と強調する。古村会長は「力仕事だけというイメージを変えたい」と基本的なことから見直したいとし、「女性の力で消防団に求められている地域防災力を高めることができれば」と期待している。

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