「非常用持ち出し品」選定 辰野町があっせん

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辰野町が独自選定した非常用持ち出し品セット

辰野町は2月中旬から、家庭用の「非常用持ち出し品セット」をあっせん販売する。手動充電式の多機能ラジオをはじめ、災害発生時や避難の際にそろえておきたい計23品を選定。住民向けに2000セット用意し、1セット9000円相当を3000円で販売、差額分を町で負担する。武居保男町長が公約に掲げる事前防災の目玉事業で、各家庭への普及展開によって日ごろの防災意識向上へつなげる狙い。今月31日まで購入の申し込みを受け付けている。

セット内容で、ラジオは手回し装置による充電、AMとFM局の受信、LED電灯の各機能付き。スマートフォンや携帯電話が充電できる接続器が付く。ほかに3回分の簡易トイレや救急用品、防寒アルミシートもある。避難生活で便利なタオル、マスク、ティッシュなどもそろえた。

「辰野町」と印字した防水リュックサック(容量35リットル)に入れて販売。セット品をすべて詰めても収容量は全体の3割程度で、余ったスペースに備蓄食料や下着などを入れてもらう考え。販売は1世帯3セットまでとし、申し込み多数の場合は複数セットの希望者に調整協力を求める。

持ち出し品は町防災士連絡協議会の監修を受け、町が独自に選定した。東日本大震災の被災地へ派遣支援で赴いた職員が、発災から日の浅い避難所で聞き取りしたところ、情報収集の手段や携帯端末の充電環境を求める声が多かったという。こうした経緯を踏まえ、既製の備蓄品でなく被災者の声を生かして一品ずつ選ぶ方法で準備した。

町は2019年度以降も継続して持ち出し品の普及を図る考え。今年度用意したセット数は、全世帯の約4分の1にあたる。事業費約1800万円のうち、購入差額分1200万円を町で負担した。

町総務課危機管理係は「まずは持ち出し品を各家庭に備えてもらうことが大切。独自に選んだセット品を通じて災害に備え、家庭や隣近所で話題にするなど関心を高めてほしい」としている。

申し込みは役場窓口、電話、ファクス、ホームページ、メール、郵送のいずれかで受け付ける。販売は町役場で行う予定。問い合わせは同課(電話0266・41・1111)へ。

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