全員認知症サポーター 岡谷南高で養成講座

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認知症サポーター養成講座を受講する1年生

岡谷南高校(岡谷市)は、今年度から1年生の保健体育の授業の一環で認知症サポーター養成講座を開講することを決め、17日に3クラスが受講した。残る2クラスの生徒も来週の授業で受講し、1年生200人全員が認知症サポーターになる。来年度以降も継続する計画で、2年後には全校生徒がサポーターになる。講座の開講を働きかけた社会福祉法人平成会(塩尻市)でも、「小中学校のクラス単位などで講座を開いたことはあるが、学校全体での大規模な取り組みは初めて」と話し、「地域全体で認知症理解が深まるきっかけになる」と歓迎している。

講座の開講は、2016年度から3カ年計画で3000人の認知症サポーター養成に取り組んできた平成会が、同校の同窓会を通じて働きかけて実現した。学校側では、保健体育単元の「老年期の健康」の中に認知症の記述もあることから、「より専門的な知識を持った人に話をしてもらうことで、高校生のうちに認知症について正しい理解を深めてもらおう」(同校)と、講座の開講を決めた。

17日の授業では平成会の養護老人ホーム「寿和寮」(茅野市)の事務長で、認知症サポーターキャラバンメイトの濱江里佳さん(37)らが講師を務めた。認知症の中核症状に記憶障害や理解判断力障害などがあること、認知症になった人への対応として「驚かせない」「急がせない」「プライドを傷つけない」の「三つのない」が大切なことなどをわかりやすく解説した。

受講した1年生には認知症サポーターの目印であるオレンジリングが渡された。授業を受けた1年C組の竹内隼輔さんは、「自分にも祖父母がいるので、これから認知症になるかもしれない。授業を受けて、周囲が気を配っていかなければならないことがわかった。高齢者を見る目も変わってくると思う」と話していた。

授業を見守った平成会の早出徳一常務理事(介護老人福祉施設さわらび施設長)は、「講座を継続していくことで全校生徒が認知症サポーターになる素晴らしい取り組み」と評価。「生徒たちを通して家庭、地域に認知症への理解が深まっていく」と期待していた。

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