2019年02月01日付

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横綱稀勢の里関に続いて場所中、39歳の豪風関が土俵を去った大相撲初場所。小兵ながら小気味よい相撲っぷりはもう見られない。寂しさを禁じ得ない▼賜杯を抱いたのは34歳の玉鷲関。土俵上の厳しい形相が勝ち星を挙げると一変し、相好を崩して「良かったです」とインタビューに答える人柄が印象的な愛すべきお相撲さんだ。初土俵から休むことなく、1151回連続出場が報われた初優勝に頭が下がる▼世代交代の兆しが鮮明になった場所ともいえる。大関昇進は見送られたものの、強さは本物と思わせた貴景勝関。新三役昇進をほぼ確実にした北勝富士関。新入幕で9番勝った矢後関。御嶽海関は途中休場するも再出場し、3横綱を破る活躍で殊勲賞を受賞。平成最後の初場所で、平成生まれの20代の台頭が目立った。大関、横綱へと進み、角界を背負って立つ力士の登場が待たれる▼大相撲は、星がすべての厳しい世界。琴奨菊関が初優勝した3年前の初場所に大関だった4人の中で、大関にとどまっているのは豪栄道関ただ一人。負けが込めば番付は容赦なく下がり、横綱は引退の道を選ぶしかない▼それにしても気掛かりなけがの多さ。けがを押して土俵に上がっている姿は、見る方もつらいのだから力士本人はなおさらだろう。かつてあった公傷制度のように、番付を気にせずじっくり治療できる環境づくりが求められるのではないだろうか。

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