特急あずさ停車本数減 JR本社に見送り要請

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JR東日本本社への要請後、取材に応じる太田寛副知事(右)や今井竜五岡谷市長(右から6人目)ら=東京都渋谷区のJR東日本本社

JR東日本が3月16日に実施予定のダイヤ改正で諏訪地方4駅などの特急「あずさ」の停車本数が減ることに地元自治体が反対している問題で、諏訪広域連合などは1日、同社本社(東京)を訪れ、ダイヤ改正見送りなどを求める深澤祐二社長宛ての要請書を提出した。JR側は西野史尚副社長が対応。出席した首長は「改正見送りに関する言及はなかった」とし、改めてJR側の対応を批判した。

JRへの要請は1月7日に伊藤悦郎長野支社長に対して実施したことに続く。諏訪、上伊那、塩尻などの市町村長や議会、商工・観光団体らがそれぞれ5通の要請書を提出した。諏訪広域連合は、今回のダイヤ改正では諏訪地域の沿線住民の利便性を著しく低下させると批判。事前に十分な協議もなく、一方的に改正・公表に踏み切ったのは「誠に遺憾」と指摘した。

関係者60人余が訪問し、懇談は非公開。首長らによると、西野副社長から、ダイヤ改正見送りに関する言及はなかった一方で、 地元の要望を聞きながら、地域の活性化などに関して協議したい―との趣旨の発言もあったという。

要請後の取材に、名取重治富士見町長は「(ダイヤ改正を見送るという)具体的な言及はなかった。改正は到底受け入れられない。いったん白紙に戻してから協議をスタートすべき」と憤った。

青木悟下諏訪町長は「(ダイヤ改正見送りについて)答えがなかったのは残念だが、『柔軟にダイヤは検討されるべき』との話もあったことは事実」と説明。今後の対応について「ダイヤ改正は認められないという姿勢は変えずに、県や沿線市町村と連携して運動したい」と述べた。

今井竜五岡谷市長は「(JR側から)地域と関係を保ちながらやっていきたいという話があったので、どんな形で実現していくのか考えてほしい」と話した。

同日は県も、県民や観光客などの利便性向上に資するよう「ダイヤの不断の見直しを求める」とした要望書を提出した。太田寛副知事は「(JR側から要請を)『重く受け止める』との発言があった。県としてはJRに丁寧な説明が必要だと伝えた。(JRは)敵ではない。地元を含めて一緒に取り組む姿勢が不可欠」と述べた。

諏訪広域連合は同日、国土交通省(東京)も訪れ、鉄道事業が沿線住民や事業者の利益と地域振興に十分資するよう、監督官庁としてJR側に適切な対応を求める要望書を提出した。

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