2016年06月08日付

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築城400年を超える熊本城。傷ついた熊本のシンボルの姿に地震の恐ろしさを痛感した。同時に地元住民の歴史的建造物への愛着の強さも感じた▼震度7の揺れが2度発生した熊本地震から間もなく2カ月を迎える。築城当初からある東十八間櫓と北十八間櫓をはじめ13ある国重要文化財の建造物はいずれも深刻な被害が出ているという。その状況を知った女性が涙を流す映像を見た。その存在は城下の人にとって大きな心のよりどころなのかもしれない▼築城の名手として知られる加藤清正が手掛けた。天守閣などは戦後に復元されたが、その美しさに魅了される人は多い。ある旅行口コミサイトの「行ってよかった!日本の城ランキング」で熊本城は最新の2015年まで3年連続で1位。雄姿とともに観光客へのおもてなしの素晴らしさも評価されているという▼少しずつではあるが、復興に向けた動きが出始めている。6月1日から城のライトアップが再開された。「復興に向けて心の支えにしたい」という市民の声が反映された▼5月に諏訪市の高島公園で開かれた高島城祭。「諏訪・高島城から九州を応援しよう」と銘打って、熊本県の物産を販売。熊本城の復興支援へ義援金も募った。「こういうときはお互いさま」。物産を購入した女性の言葉だ。遠く離れていてもできる支援はある。元通りの姿へ一歩ずつでも復旧が進むことを願いたい。

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