岡谷市 「地域おこし協力隊」導入へ

LINEで送る
Pocket

養蚕や製糸業を中心とした地域資源を活用したまちづくりを推進する岡谷市は2019年度から、地元産の繭を使い養蚕から生糸生産、商品化、販売に至る「オール岡谷産シルク商品」の確立を目指す取り組みを本格化させる。同市では初となる地域おこし協力隊員を職員として2人採用し、4月から養蚕振興と「岡谷シルク」のブランド化に向けた活動を始める方針。養蚕やシルク製品の関係者と連携を図りながら、シルクのまちづくりを進めていく。

明治から昭和初期にかけて製糸業のまちとして繁栄した岡谷市。「シルク岡谷」の名を世界に馳せ、生糸の輸出を通じて日本の近代化に大きく貢献した歴史がある。地域資源を活用した岡谷ブランドの構築を図る市は、その歴史と文化を伝承し、新たなシルク文化が生まれるまちづくりを進めている。

今年度は岡谷産シルクなどのブランド化を担当する人材として、初の「地域おこし協力隊」を募集。市ブランド推進室によると、全国から養蚕振興担当に3人、シルクのブランド化担当に6人の申し込みがあったといい、面接による2次試験を経て現在最終選考が行われている。

採用後、協力隊員は同推進室の所属となる予定。一人は桑栽培や養蚕に取り組む同市川岸上の三沢区民農園で繭の生産を担い、もう一人は岡谷蚕糸博物館に併設の宮坂製糸所や手織り絹製品製作に取り組む「岡谷絹工房」などと連携し、製品化や販売などを担当する。

隊員の採用により同推進室は「これまで製糸所や工房などが個々に行っていた活動をつなぎ、潤滑油として活発化してもらいたい。隊員の取り組みが周りにも波及していけば」と期待を寄せる。 

市は5日に発表した市の19年度一般会計当初予算案に協力隊員の人件費や活動費として約1050万円を計上した。

おすすめ情報

PAGE TOP