豚コレラ「精神的にきつかった」 夜通し作業

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投光器で照らされた宮田村の養豚場。全2444頭の殺処分を終えて埋却の作業が本格化した=7日午後6時すぎ

「体の疲れはもちろんですが…」。愛知県内から宮田村の養豚場に飛び火した豚コレラ問題。飼育される全2444頭を処分する作業は夜を徹して続けられ、開始から約19時間後の7日午前9時半に終えた。殺処分に従事し「肉体的な疲れもあるが、精神的にきつかった」と悲痛の表情を浮かべる職員も。敷地内ではこの日から埋却が本格化。時折冷たい雨が降る中、白い防護服姿の従事者と重機の行き来が続いた。

処分は3交代制で行い、県と市町村の職員ら計159人が従事、自衛隊員延べ120人が加わった。作業従事者によると、豚舎には1区画当たり20頭ほどがおり、2~3人がかりで1頭を捕まえた。出荷間近の体重約100キロの豚は主に自衛隊員が担当したという。

1回目の作業に携わった職員ら62人は、6日午後9時半すぎに宮田村体育センターへ帰所した。「暴れる豚を押さえて袋に入れた。つらさも込み上げてきた」と県職員の男性。別の職員は「抵抗感はあった。だが、やらなければ終わらない。機械的に淡々と進めた」と振り返った。

外気温は低いが豚舎の中は暖かく、村職員の1人は「防護服の着用もあって汗だくになった」と話した。2陣目は6日午後9時すぎに出発。42人が投光器で照らされた敷地内に入った。

「毎年の防疫演習の成果があった」との声が聞かれた一方で、「指揮命令ができていなかった。混乱した」と話す人も。ある従事者は「上伊那は酪農が 盛んだが、養豚農家は少ない。感染の広がりを抑えるといった意味では恵まれたが、豚の扱いに人が不慣れな面はあった」と話した。

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