「電磁弁のおかげ」 伊那で宇宙講演会

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宇宙講演会でこうのとり搭載の小型カプセル回収を語る田邊さん

伊那市高遠町の精密機械メーカー伸和コントロールズ長野事業所(本社・神奈川県)と伊那市、市教育委員会は9日、「宇宙講演会」を同市役所で開いた。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の田邊宏太さんが、伸和コントロールズ社製の電磁弁が搭載された宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機の小型カプセル回収の様子などを語った。

電磁弁はカプセルに9個搭載され、8個が大気圏再突入時にガスを噴射して姿勢を制御し、落下スピードを減速した。最後の1個がパラシュートを開き、目標地点の海上に落下した。

田邊さんは、こうのとりが物資を届けた国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」での実験の様子を紹介しながら、今回初めて行われた実験棟からの試料サンプル回収の重要性を説明。「これまでは実験結果を持ち帰るには外国の宇宙船に頼んでいた。日本独自で回収できた意義は大きい。伸和コントロールズ社製の電磁弁のおかげ」と感謝した。

今後の宇宙ステーション補給機計画にも触れ、「こうのとりは10号機で終わりだが、すでに新型機の開発に取り組んでいる。実験棟だけでなく補給機内での実験、観測を視野に、遠い宇宙の探索に向けた準備をしていきたい」と語った。

開会に先立ちあいさつした白鳥孝伊那市長は「地域の企業の製品が、宇宙に出ていくことはうれしい。伊那谷から宇宙への夢を広げてほしい」と呼び掛けていた。会場には親子連れなど市民約200人が訪れ、興味の高さをうかがわせた。

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