武田さん内定し仏事 伊那市福島の三澤寺

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7年ぶりに節分の豆まきが行われた三澤寺。住職に内定している武田さん(右)も「福は内」と高らかに声を上げた

住職がいない無住の寺だった伊那市福島の理性山三澤寺の住職に、武田正幹さん(33)が内定した。途絶えていた仏事も復活し、檀信徒だけでなく、地域の人たちも喜んでいる。武田さんは「厳粛な法要はもちろん、それ以上にお寺って楽しいって思ってもらえるような寺づくりを心掛けていこうと自分の中では決めている」と話す。

節分の3日、同寺では7年ぶりという節分追儺式が行われた。本堂には大勢の檀信徒や地域の人たちが集まり、法要に臨んだ。力強い読経の後、久々に本堂に響く「福は内」の声。福ますからは豆や菓子がまかれ、子どもたちが楽しそうに拾った。

住職の着任を心待ちにしていた総代会は、節分追儺式を、身近な場所にあるお寺を知ってもらう機会と捉え、檀信徒だけでなく、地区内に広く参加を呼び掛けた。総代会長の三澤修一さん(75)は「ここは6年も無住だった。その間、節分には檀信徒でお焚き上げだけは続けてきたが、久しぶりに豆まきができた」とうれしそうだ。

住職内定を受けた武田さんは昨年12月に伊那市に移住した。間もなく迎えた大みそかは二年参りの参拝客を受け入れ、本堂を開けておはらいの経を上げた。「大勢の皆さんが来てくださり、三澤寺を大切にしていらっしゃるんだなと感じた」という。

大学では法律を学び、卒業後、僧侶を目指したという武田さん。身延山久遠寺での修行を経て、「寅さんゆかりの寺」として有名な柴又帝釈天(東京・葛飾区)に昨年11月末まで勤めた後、紹介もあって三澤寺に着任。今秋予定している入寺式を経て、第42世として正式就任する。

「檀信徒の皆さんの負担にならないように、檀信徒の皆さんがやりたいと思っている行事や、伝統的な仏教行事を復活させたい」と目標を語ると、「嫁さんも探しているんです」と付け加えた。

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