山岳遭難時スマホに利点 GPSで位置情報

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スマートフォン(スマホ)など携帯電話からの110番通報が増えている。県警が昨年1年間に対応した携帯電話からの110番は6万1254件に上り、初めて全体の8割を超えた。スマホなどは、衛星利用測位システム(GPS)で位置情報が把握できる利点も。近年は、山の登山道で電話が通じるようになっており、遭難発生時には通報に併せて確認できる位置情報が素早い救助に役立っているという。

県警通信指令課によると、2018年に受理した110番(緊急性があるもの)は7万6547件。このうち固定電話を除く、携帯電話の割合は80.0%。75.9%だった5年前(14年)からさらに割合が高まっている。

同課によると、スマホからの通報は山岳遭難で特にメリットがあるという。大手通信会社(東京都)は「山からメールや写真を送信したい」などの利用需要を受けてアンテナを増設、ホームページで携帯電話が利用できる登山道のマップを公開する。同社の担当者は「登山道への対策として進めており、道を外れればつながらない場合もある」とするが、「登山道や山小屋を中心につながるエリアは拡大している」とする。

こうした電話会社の対応もあり、遭難時の110番が増えた。道迷いや滑落した場所が分からないといった通報では、「GPSである程度の居場所が把握できる」と通信指令課。救助を担当する県警山岳安全対策課は「範囲を絞ってヘリコプターや地上隊を派遣できる」とし、迅速な対応に役立っているとする。

「万一の時、携帯は命綱」。県警や県山岳遭難防止対策協会など山の安全に関わる団体は、登山ではスマホを持ち歩くとともに、充電が無くならない対処が大切とする。県警通信指令課は、遭難のほかに、交通事故の際に現場から通報できる利点も指摘し、「有効な手段であると認識して活用を」としている。

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