冬山の救助活動に役立てて 遭対協に登山靴

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遭対協の高橋隊長に冬用登山靴を手渡す柳沢さん(左)

南八ケ岳に位置する山小屋「赤岳鉱泉」(茅野市)は13日、冬山の安全な救助活動に役立ててもらおうと、軽量で保温性の高い冬用登山靴16足(1足8~9万円相当)を諏訪地区山岳遭難防止対策協会(遭対協)に寄贈した。茅野市役所で寄贈式があり、赤岳鉱泉主人の柳沢太貴さん(31)が遭対協山岳救助隊の高橋政男隊長(58)に手渡した。

柳沢さんは南八ケ岳で赤岳鉱泉と行者小屋の山小屋2軒を経営し、遭対協山小屋班にも所属する。冬山は氷点下25~30度になり強風にも見舞われる悪条件の 中で活動するため、装備が不十分だと救助に向かった隊員が凍傷や低体温症に陥る危険があるという。

柳沢さんは「冬山の救助には温かい装備が求められると強く感じていた。一番重要なのは靴」と語り、八ケ岳の登山道整備に協賛している登山用品ブランド「マムートジャパン」(東京)の協力を得て、同社製の冬用登山靴を遭対協に贈った。遭対協は隊員に貸与して活用するという。

寄贈式には茅野署の下平克彦次長と藤森隆市地域課長も出席。柳沢さんは「マムートジャパンの協力を得て、温かく安全に現地へ行ける靴を提供できることになった」とあいさつ。高橋隊長は「行動の基本になる高性能の登山靴の寄贈はありがたい。有効に活用し安全で迅速な救助活動に役立てたい」と感謝した。

同署によると、昨年の管内の山岳遭難件数は2002年の開署以来最多の34件(前年比2件増)、死者は7人(同1人減)。遭対協は半数程度の救助活動に参加する。アクセスの良さから冬山の登山者も多く、9~11日の3連休は「赤岳周辺に300~400人」(柳沢さん)が入山し、南沢付近で1件の遭難が発生した。

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