西茅野土地区画整理事業が完成 11日に竣工式

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茅野市西茅野土地区画整理組合(五味政義理事長)が同市西茅野で進めていた土地区画整理事業が、組合設立から20年近い歳月を費やして完成した。組合が手掛けた事業としては市内最大規模。工事はすでに終了し、最後の事務手続きを進めてきた。同組合は11日午前10時から、竣工(しゅんこう)式と記念碑除幕式を事業区域内の西茅野中央公園で開き、事業の完了を祝い、地域のさらなる発展を願う。

事業区域は、国道20号坂室トンネル西茅野出口付近に広がる28.4ヘクタールで、稲作と寒天製造が盛んな土地だった。JR茅野駅の南1.5キロの立地にありながら、市街地に続く道路が1本しかなく狭あいだったほか、地元の西茅野区では麻浸川(おしてがわ)の水害対策が長年の懸案だった。

同区では、近隣地区で進む区画整理事業を受けて事業化を求める機運が高まり、1990年3月に「区画整理研究委員会」を発足。同8月に「準備委員会」に改組した。同9月には、当時決まっていなかった国道20号坂室バイパスのルートを受け入れることにし、地権者名簿を添えて茅野市長に事業推進を要望した。

97年9月に事業区域内を通るバイパスルートが決定したのを受け、98年11月に組合を設立。当時の地権者は146人だった。工事は2000年に着手し、坂室バイパスが全線開通した11年にはほぼ完成。換地処分の手続きや破損箇所の補修工事を経て、事業の完成にこぎつけた。

道路や公園、保留地を生み出すために地権者が提供した土地の割合を示す「減歩率」は平均35.5%。バイパス用地などを確保するため比較的高い割合となったが、地権者全員の同意は揺るぎなく、事業は順調に進んだという。

約2ヘクタールの保留地内に造成した宅地34区画は完売し、多くの子育て世帯が移り住んだ。都市計画道路や歩行者専用道路、4カ所の公園を新設し住環境を改善、麻浸川の拡幅改修で懸案も解消した。事業費は約32億円。財源の18%を保留地の売却収入、残りを国県市の補助金や負担金で賄った。

五味理事長(84)は「茅野市と地域の発展につながる事業になったと確信している。安全安心の地域づくりも進んだ。役員と地権者の理解と協力が事業を成功に導いた。心から感謝したい」と話している。

市都市計画課によると、市内の区画整理事業は1979年の下町地区を振り出しに始まり、市街地周辺を中心に市事業5地区、組合事業11地区の計16地区(156.5ヘクタール)を整備。現在は、最後の宮川茅野地区が来年度の完成を目指して事業を進めている。

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