松澤宥さん作品や資料活用へ 下諏訪でシンポ

LINEで送る
Pocket

美術家の松澤宥さんについて考えたシンポジウム

「概念芸術の祖」とされる下諏訪町出身の美術家、松澤宥(ゆたか)さん(1922~2006年)についてのシンポジウムが16日、同町の諏訪湖博物館・赤彦記念館であった。遺族や有志、県信濃美術館でつくるアーカイブ活用実行委員会の主催で、松澤さんの存在に理解を深め、残された作品や資料の活用を考える狙い。県内外から約60人が集まった。

遺族や研究者ら5人による報告で始まり、松澤さんの長女の夫松澤春雄さんは、同町の自宅に残された作品や資料について、「詩や絵画、パフォーマンスの記録などが屋根裏の24畳の部屋に山のようにあった」と振り返り、「それがやっとひとまず整理できた」と現状説明した。

美術評論家の谷新さんは、松澤さんが美術家として国際的評価が高かったことを強調しつつ、「交流のあった外国の関係者が生きているうちに資料保存の範囲を海外に広げるべき」と指摘。県立長野図書館長の平賀研也さんは「残された作品などをただ展示するのではなく、何か私たち自身の活動を伴っていくというのが、松澤さんを生かしていく手ではないか」と述べた。

終了後は報告した5人が、作品や資料の活用をテーマにパネルディスカッション。意見を交わし、議論を深めた。

おすすめ情報

PAGE TOP