上社抽籤式 緊張、運命の一瞬 境内包む歓声、どよめき

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「本宮だ、よーし」「狙い通りの柱だ」「そうきたか…」-。15日に諏訪大社上社本宮で行われた上社御柱抽籤(ちゅうせん)式。各地区の抽籤総代はもちろん、運命の一瞬に立ち会おうと境内に詰め掛けた氏子らにとっても緊張の中の約2時間だった。担当が境内に告げられるたびに歓声が湧き、どよめきが起こった。

神事開始の何時間も前から境内には氏子の姿があった。大半は社務所の前で結果を待ったが、地区から選ばれた氏子は神事を間近にできる斎庭(ゆにわ)へ。その一人の茅野市泉野、山崎政弘さん(38)は「緊張する。どの御柱でも最高の祭りにしたい」と、高まる気持ちを話した。境内から「どきどき感がある」と話したのは同市豊平の小平雅弘さん(37)。「どの柱でも一生懸命に柱に奉仕したい」と心を決めた。

午前11時、社務所前から北島和孝宮司らを先頭に神事に向かう列が出発。「頑張ってください」と氏子から声も掛かった。神事が行われる拝殿、斎庭周辺は一層張り詰めた空気に包まれた。

順番くじで1番となった玉川・豊平は前宮三、原・泉野が本宮四と続く。いずれも昨年秋に伐採した御柱となった。前宮一を引いた富士見・金沢。富士見町御射山神戸の矢沢真吾さん(32)は「役目を粛々と果たしたい」と本番を見据えた。

ちの・宮川は前宮四。規模の大きな地区で落胆を隠さない氏子もいたが、「ゆっくりとお祭りができる」の声も。茅野市宮川の坂本直樹さん(43)は「何回もお参りして決まった柱。いろいろな意味で、きちっといい御柱祭にしたい」と前向きにとらえた。

後半に本宮一、二、三と前宮二を残した。本宮地元の中洲・湖南は本宮二。境・本郷・落合は本宮三で、富士見町本郷の植松秀仁さん(34)は「授かった柱を無事に社殿に建てたい」。残りの2本から上社の御柱で最大級の本宮一を見事に引き当てたのは豊田・四賀。境内に担当の御柱が発表されると、一番の歓声が上がり、氏子たちは飛び上がり抱き合って歓喜を爆発させた。

前宮二は米沢・湖東・北山が担当。茅野市湖東の清水洋志さん(36)は「柱が決まれば後は本番に向けて一直線に進むだけ」と、4月の山出しに気持ちを入れ替えていた。

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